Citrix Receiverからの移行は済んでいますか?なんて、何年前のトピックだよ!という指摘をもらいそうですが、洗練されたUIと操作性はデモ映えする一方、Citrix Receiverは毎日の私の業務の支えでした。
あれから数年、その目的と構成は変わらないままCitrix Workspace appに名前が変わり、新しい機能が追加され、Citrixプラットフォーム上でセキュアなアクセスを行うすべてのサービスへの入口として大きく進化しています。

改めて、Workspace appの特徴を整理しましょう。

  • 業務に必要なアプリケーション、デスクトップ、データに、あらゆるデバイスから即座にアクセス
  • 以下への共通のアクセスポータル:
    • 画面転送による仮想アプリケーション&デスクトップ(VAD/DaaS)
    • ZTNA – Web & SaaS、レガシーなTCP/UDPアプリケーション(SPA)
    • セキュアなエンタープライズ用ブラウザ(Enterprise Browser)
  • デバイスを問わず一貫した操作性とLook & Feel

Screenshot of a cloud software platform interface with various application icons like Adobe Acrobat, Google Drive, Excel.

よくご存じですね?
では最近の主なアップデートをご紹介しましょう。

新しいツールバー(Desktop Viewer Toolbar)
デスクトップ画面上を移動可能、洗練されたインターフェイスと拡張されたユーザーコントロールにより、ユーザーはデスクトップ環境設定、切断、サインアウト、パスワード変更などのクイックアクションを実行できます。
管理者はグローバルアプリケーション構成サービス(GACS)を通じて、ユーザーに表示されるツールバーコントロールをカスタマイズすることができます。
ツールバーデモ

Row of icons with Japanese text suggesting computer functions like Ctrl+Alt+Del and settings.

接続強度インディケーター(Connection Strength Indicator)
ツールバーの「接続」をクリックして、ユーザーは接続状況を容易に把握し、問題を自己解決可能になり、ヘルプデスクへの問い合わせが減ります。この機能は、ユーザーデバイスからVirtual Delivery Agent(VDA)までのエンドツーエンドの接続状況を、その間のネットワークサービスも含めてリアルタイムで把握できます。VDAにエージェントを追加する必要はありません。
接続状況の詳細をダウンロードやコピーしてチャット、メールでヘルプデスクへ送信できるので、担当は状況をすぐに理解し問題解決までの時間が短縮されます。これは便利。

もう少しインディケーターの説明を続けましょう。

視覚的に接続強度表示:
接続品質を視覚的に表示し、接続が良好か、適切か、不安定かをひと目でわかるようにします。

詳細なリアルタイム統計:
「接続」をクリックすると、接続に関するリアルタイム統計の詳細を表示できます。これには、待ち時間、往復時間、およびセッションに影響を与えるその他の測定値が含まれます。

トラブルシューティングのヒント:
データの表示にとどまらず、実行可能なインサイトと提案を提供し、問題解決を支援します。 たとえば、大きな遅延が検知された場合、Wi-Fi接続の確認を促すなど。

診断結果の共有:
IT部門の専門的なヘルプが必要な場合、詳細な測定結果を簡単にヘルプデスクと共有することができます。迅速な問題解決につながります。

接続強度インディケーターデモ

A desktop with open settings showing a Windows 11 virtual machine on a MacBook Air.

起動エクスペリエンスの向上
デスクトップやアプリケーションの起動は、業務を行う第一歩ですが、ユーザーがいる場所やネットワークの状態によっては、起動に時間がかかることがあります。  起動プロセスがよりスムーズで情報量が多くなれば、ユーザーの満足度が高まり、フラストレーションが軽減されます。 当然、ヘルプデスクへの問い合わせも減らすことができます。
起動の進行状況の通知を画面右下に表示することが貢献します。
またユーザーは、シームレス且つ画面解像度に最適化されたスムーズな操作感(リサイズに合わせて解像度を最適化)を利用できます。*

* 執筆時点でWindowsおよびmacOS用のCitrix Workspace appに実装。その他OSについては、順次対応予定。

SDGsを推進
ユーザーがデスクトップを閉じたり切断した際に、カスタムメッセージを表示する機能を追加しました。一日の業務を終えたユーザーに「サインアウト」を促すメッセージが有効で、これは、持続可能性をCitrixプラットフォームに適用するひとつの回答であり、ユーザー企業にとっても有用なものです。社会的にも求められている持続可能性について、無理なく実施できる通知をユーザーに表示し、企業はコンピューティングリソースを削減し、エネルギー消費を低減できます。**

** 執筆時点でWindows、Mac、Linux、iOS、Androidに対応。ChromeOSとHTML5には順次対応予定。

パスワードレスの認証(FIDO 2.0サポート)
フィッシング攻撃やパスワード窃取、その他のサイバー攻撃に対する防御のため、パスワードレス認証への移行が重視されています。同時に、記憶したり、頻繁な変更を強要するというパスワード運用に伴うトラブルや生産性低下を払拭できます。
Citrix Workspace appのFIDO2サポートにより、セキュリティ強化とエクスペリエンスの改善というメリットが両立します。つまり、認証デバイスを常に保持したり、複雑なパスワードを記憶することから解放され、顔や指紋など生体要素を使った認証でセキュアにCitrixへのログインができるのです。***

*** すべてのクライアントOSに対応済み

CitrixではWorkspace appをすべてのクライアントOSに向けて、新しい機能の開発に全力で取り組んでいます。新機能や今後追加される機能についての詳細は、製品ドキュメントをご確認ください。日本語ドキュメントは、少し余裕を持ってご覧くださいね。