みなさん、こんにちは。シトリックスのパートナーSE部の櫻井です。
働き方改革、テレワークのニーズの高まる昨今、「場所を問わない働き方」を実現するために解決するべき課題の一つが、コミュニケーションです。その一つのソリューションとしてテレビ会議機能や資料共有機能を提供するオンラインミーティングツールの利活用は、企業の生産性を左右する重要なファクターであるといえます。
今回はシトリックスの認定ディストリビューターであります日商エレクトロニクス様、アプリケーション提供元のZoom社様のご協力のもと、Citrix Readyとしてもご登録いただいている「Zoom Meeting」を、Citrix仮想化環境でお使いいただく場合の展開方法やメリットについてご紹介させていただきます。
◆Zoom Meetingについて
(以下、日商エレクトロニクス様からのご紹介です)
Zoomは、オンライン上でミーティングを開催できるWeb会議システムです。誰でも簡単でも使いこなせる簡単さ、優れた圧縮技術による高品質、利用者の利用状況の可視化やリアルタイムでサポートできる管理機能が高く評価され、多くの企業で導入されています。すでに全世界で100万人以上のユーザーに利用されており、日本でも急速に普及しています。個人に配るZoom Meeting , 会議室に設置するZoom Roomを組み合わせる事で場所、端末、参加する人数に合わせてワンクリックで会議に参加することが可能です。
日商エレクトロニクス様:Zoom meeting 紹介サイト:https://zoom.nissho-ele.co.jp/
◆仮想化環境でオンラインミーティングツールを利用する必要性と課題
テレワークなどで自宅や出張先から会社の環境へ接続する際、「会社PCを持ち出してVPNで接続」も一つの手段としてありますが、持ち出したPCの紛失や盗難が発生した際、ローカルに保存したデータの漏洩といったリスクがあります。Citrixが提供しているような画面転送方式の仮想デスクトップ環境を導入し、エンドポイントのデバイスへのデータ保存を禁止するポリシーを設定することで、前述のVPN方式で発生するリスクを無くすことができます。また、エンドポイントのデバイスを選ばないので、会社PCを持ち帰る必要がなく、例えば自宅のPCや出張先のホテルのPCから、安全に会社でいつも使用しているデスクトップを利用することでき、利便性、セキュリティ面ともに最適であると言えます。
こうした環境では、社員同士のテレビ会議や資料共有もVDI上で起動したオンラインミーティングツールを利用することになりますが、この後ご紹介する最適化ツールを導入することでより快適に利用することができます。
◆アーキテクチャと機能
仮想デスクトップ環境でZoom Meetingをご利用いただく場合、下記サイトにてZoom社が提供いただいております最適化モジュールをお使いいただくことが推奨されます。仮想デスクトップ側で実行される処理の一部(Audio/Videoなど)をローカル側で実行する事により、高品質のストリーミングビデオを提供します。(こちらは一対一接続の場合に機能します)
◆最適化モジュールの導入手順
仮想デスクトップ側(VDI側)とローカル側とでそれぞれモジュールをインストールします。
[VDI側]
[ローカル側]
◆モジュールの導入効果例(測定結果)
以下、日商エレクトロニクス様にてご検証いただいたOptimization pack有無による負荷の測定結果です。
[環境]
・Thin Client(ローカル側):CPU 2コア、メモリ8GB
・Virtual Machine(VDI側):CPU 4コア、メモリ 8GB
[測定結果]
Optimization packにより、接続後、VDI側のZoomプロセスにおけるCPU使用率が減っている事を確認。ローカルのThin Clientに処理がオフロードされていることが確認されました。VDI側の負荷が軽くなった分、実際のユーザーエクスペリエンス(仮想デスクトップの使い勝手)全体としては向上しています。
お知らせとなりますが、11/29(金)に開催される当社イベント「Citrix Future of Work Tour 2019 Tokyo」にて、日商エレクトロニクス様がブースを出展します。その中でCitrix +Zoomの環境を体感いただくデモをご用意いただいていておりますので、ぜひこちらにご来場いただければ幸いです。
Citrix Future of Work Tour 2019 Tokyo : https://citrix-future-of-work.jp/
◆まとめ
連日ニュースでも報道されているような災害発生時、さらにこれからのインフルエンザの流行シーズンに向けて、「会社に行かなくても、会社と同じように業務ができる」といったことを実現するには、こういったコミュニケーションツールの利用が欠かせないものであると言えます。Citrixでは今回ご紹介させていただきましたZoom以外のコミュニケーションツールについても、パートナー様、アプリケーションベンダー様と協働し、エンドユーザーの皆様に最適なユーザーエクスペリエンスをご提供できるよう、引き続き取り組んでまいります。
◆参考サイト