企業のコンピューティングリソースがクラウドへとシフトするとともに、そのクラウド基盤への通信経路となるネットワークの重要性が高まりを見せています。より信頼性の高い通信経路を確保し、ユーザーのアプリケーション利用度合いを正確に把握しながら将来の柔軟な投資計画につなげられるようなネットワークが、競争の激しいビジネス環境においては非常に重要になってくるのではないでしょうか。
今回はシトリックスSD-WANが提供する価値について、北米の弊社担当者コメントを紹介させて頂きます。
失敗は許されません。多数の企業との激しい競争が展開されている今日の市場では、業務の障害となるレベルのパフォーマンスは許容されません。年中無休、1日24時間ベースで持続するパフォーマンスが必要です。またネットワークにはフルタイムのセキュリティも必要です。しかし企業には自然災害、予定外のシステムダウン、突然の停電などのリスクが存在し、わずかな業務中断であっても顧客からの信頼や自社ブランドは大きく損なわれます。
IT部門が持つディザスタリカバリー(DR)プランの大半はデータセンターの保護を中心としています。ビジネスクリティカルなアプリケーション、データ、およびコラボレーションツールのためにサーバーのアベイラビリティーを維持するには、ネットワークの継続的運用もDRプランに組み込む必要があります。最高のパフォーマンスを示すリンクをリアルタイムで使用することにより、自社ネットワーク上のアプリケーションについて常時オンのアベイラビリティーを確保するには、ソフトウェア定義の仮想WAN、すなわちレイテンシー、ジッター、損失、および混雑状態を測定するSD-WANが必要です。これは問題となり得る個所を特定し、実際に損害が発生する以前にそれらに迅速に対応し、解決するうえでの鍵となります。
クラウドへのアプリケーションの移行を検討している、あるいはすでに移行した企業においては、複数の地域や拠点にわたるコネクティビティーへの要求増大への対処が必要となり得ます。Citrix SD-WANはまさにこのためのソリューションであり、また最大限のコネクティビティー、パフォーマンス、およびセキュリティを実現するためのプラットフォームとしてMicrosoft Azureが推奨されます。
シームレスなアプリケーションエクスペリエンスを得る
Citrix SD-WAN on Azureはネットワークリンクがダウンした場合、あるいはリンクの状態が劣化した場合は、利用可能な最善の接続へとトラフィックを自動的にリダイレクトします。このような状況下においても、アプリケーションやデータにアクセスするユーザーがルート変更に気付くことはありません。SD-WANは損失に敏感な音声通話、HDX、およびSCADAトラフィックに最速のルートを提供できるよう、複数のリンクにわたりパケットを同時に複製する能力を備えています。このような複製により、ひとつのリンクに障害が発生した場合にも、少なくとも1つのリンクがエンドポイントに到達することが保証されます。
より大きな帯域幅と視認性を実現
ユーザー、アプリケーション、ビデオ、SaaS、およびより多くのWANリンクを使用するビッグデータの増大に伴い、ネットワークの帯域幅拡大への要求が高まってきていますが、単に既存のリンクに帯域幅を追加するだけでは不十分です。これではリンクの障害やダウンなどのような問題は解決できません。Citrix SD-WANは、MPLS、ブロードバンド、および4G/LTEのようなそれぞれ独立したリンクを論理的に結合し、アグリゲーションを通じて帯域幅を拡大します。これによりリンクはリアルタイムでアクティブな状態を維持し、監視にも対応することができます。またQuality of Experienceを監視するダッシュボードには、ブランチでのユーザーエクスペリエンスへの視認性を得るためHDXセッションの品質が表示されます。状況やトラフィックについてさらに深いインサイトを得るため、カスタマイズ可能なダッシュボードも用意されています。
1秒以内のシームレスなフェールオーバーを実現
Citrix SD-WANは常に接続状況を監視することにより、複数のネットワーク中断が発生した場合においても接続を維持します。これにより次善のWANパスに対し、1秒以内でシームレスなフェールオーバーが実現します。エンドユーザーが仮想セッションやアプリケーションの再起動、再接続、再起動、またはログインを余儀なくされることはありません。このSD-WAN アプライアンスは、接続が復帰したときには直ちにそれを検出可能です。リルートされたトラフィックは回復したパスにシームレスに復帰します。